5年ぶりの出生数の増加なので過去のベビーブームを振り返る
2015年度の日本人の赤ちゃんの出生数は100万8000人との発表がありましたね。
前年から4000人増の数字のようですが、出生数が増加したのは5年ぶりとのこと。
新年から喜ばしいニュースです。
30代女性の出産が多くなったことが、増加の要因の一つのようで、
「雇用に関する情勢が改善しつつあるために、30代女性の出産機会が増えたのでは?」
という見方があるそうですね。
少子高齢化が叫ばれる現在ですが、かつてはたくさんの子供が生まれ、前後世代より人口比が高い「ベビーブーム」と呼ばれる時代もありました。
これからの時代、出生数が少しでも増えてくれるように願いをこめて「ベビーブーム」にまつわるお話を今回は書いていこうと思います。
日本では過去に二度のベビーブーム
■第一次ベビーブーム
戦後の1946年から1949年にかけておこったと言われるのが、第一次ベビーブームです。
この期間に生まれた人たちは「団塊の世代」と呼ばれていますね。
1947年から1949年の3年間は年間の出生数が250万人を超えており、1949年の269万6638人は戦後統計において過去最大の数字です。
今の倍以上の出生数ですからね。そう考えるとすごい数に感じます。
■第二次ベビーブーム
1971年から1974年頃の期間にも年間200万人を超える出生数があり、この時代を第二次ベビーブームと呼ぶことが多いです。
「団塊ジュニア」の世代ですね。(イチゴ世代なんていう呼び方もあったような?)
ベビーブームにまつわるエピソード
■学校でのクラス数と人数の多さ
よく語られるもので印象的なのが、
・50人~60人学級
・クラス数も10クラス以上の二桁
という、人口が増えれば単純に学生も増えることが分かるお話ですね。
第一次ベビーブームの際は教室が足りないなんてこともあったそう。
そういえばわたしの親も学生時代、50人学級で13クラス近くあったという事を言っていました。
もちろん住んでいる場所によって変化してくる話ではありますが、マンモス校が多かったのは間違いないでしょうね。
■就職率の大きな差
第一次ベビーブームに生まれた団塊世代の就職率は80%前後と言われています。
高度経済成長にて安定した日本社会の流れに、ちょうど乗った形と言えるでしょう。
それに対して第二次ベビーブームの団塊ジュニア世代はどうでしょう?
当時のバブル崩壊による景気悪化で、就職氷河期と呼ばれる時代に直面した世代です。
特に大学や短大、専門学校などの卒業者は大きく影響を受けた傾向が強いようですね。
一方で、バブルがまだ弾ける前に就職活動していたため、就職難になる前に仕事を見つけることができたという人も。(一部の短大や専門学校の卒業者、高卒者の人たちがそうでしょう。)
同じベビーブームに生まれた世代でも、時代背景の違いで就職率が大きく変わってくるのは考えさせられるものがありますね。
この景気の移り変わりに関しては、今後また別の機会に深く掘り下げてみたいものです。
若者たちが増え、今後の日本を支えるために
ベビーブームは難しいかもしれませんが、今後も少しづつ出生数が増えていってほしいですね。
そして、生まれた子供たちが成長して、将来の日本の中心になって活躍するためには、
わたしたちが今ある社会問題と向き合い解決する事が大切といえるでしょう。
わたし自身、ほんの少しでも若い人々の為になるような事をしていきたいものです。